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2007年6月

2007年6月23日 (土)

繊月、繊月嬉しいな

 最近絵を描くときにピストルズを聞いている、大人気ない32歳です。終わったら、おもむろにワーグナーを取り出し地獄の黙示録の爆撃シーンを思い出す駄目な感じの音楽生活を送っています。

 もう十年前になります。最初の個展をやったのは。それは個展なんて呼べる代物じゃなかったかもしれない。でも面白かったですね。展示スペースは結構広くて、今見るとそうでもないですが、そこに絵を並べるだけではいかにも寒々しいでしょう?でも金をかけて飾りつけする元手もない。せめてむき出しのテーブルに布でもかけようというその程度しか出来ず当日を向かえました。

 この個展の基本コンセプトは酒と音楽がある場所で、絵を鑑賞してもらうということでした。何故そう考えたのか?絵なんてものは、本来美術館でかしこまって見るものじゃないと、今でも思っているからです。絵はできるだけ気軽な環境で見せたい。昔は裕福な個人が自宅で楽しんだものでしょう。フランスでは革命が起きて王政を廃止し、ルーブル宮を市民に開放して一部の貴族のものだった名画を誰でも気軽に鑑賞できるようにした歴史もあります。そんな世界一の美術館の例をだすまでもなく、パリの昔の画家は安くカフェを借りて個展を開いていました。今でも無名なデザイナーはプレタの時期にカフェを借りて発表してます。当時はそんなことも知らず、前述のごとくの思い込みでJAILで個展を開催したのでした。

 初日は手伝ってくれた友達とささやかな酒盃をしました。酔いもいい感じになったところで、スタッフが一階から上って来て、驚きの提案をしてきました。「今、繊月(熊本でメジャー焼酎)の業者がきて、なんかイベントとタイアップしたい言うとるねんけど、ちょうどええ機会やから紹介したろか」んん?何かおもしろそう。なにもせんよりなんかした方がいいだろう。波がきたらとりあえず乗っとけということで、話をきくことにしました。

 今日は少しすすみましたかね。サリュ。

 

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2007年6月16日 (土)

初めての個展

 今日、ウサギのゲージを掃除しました。だいたい三日に一回位します。

 関係ない話から入ってみました。

 私の絵の主題は以前書いたと思いますが、夜の世界です。詳しく言うと、酒と音楽と同世代です。最近は同世代という比重が大きくなってきました。普通に仕事も順調で、結婚していて子供もいる。そんな人たちが周りには沢山いますが、あんまり幸せそうには見えない。前に夜の街にくりだしていたころは、遊んでいるのに楽しそうに見えない人たちが沢山いて、どうしてだろうとずっと考えてきました。人前で幸せ感丸出しでいるのはかっこ悪いと思っているのか?そういう人もいるのでしょうが、問題はもっと別にあるような気がして。多分、夜の住人の場合は自分の先行きが見えない不安からで、幸せなほうは逆に行き先が見えてしまったような気がしているのではないかと思います。 

 言い方は悪いですが、退屈な幸せに打ち勝つのは並大抵のことではないのかもしれません。普通の生活を手に入れるのだって、厳しい世の中です。贅沢だなんて言われればそれまでなんでしょうけど。そんな横顔をずっと描いてきました。だから、私の絵を見た人の感想はだいたい怖いとか、夢に出てきそうとかそんな感じです。フランスでは日本人にも骨がある奴がいたんだと言われ(パリでは禅とか、和もので勝負している人が多い)パルコでは女性がコワガルと言われ(イベントの企画を持ち込んだ話はまたの機会)ました。

 そんな感じで、最初の個展のときの絵は今見てもマックス怖いですね。なにかに対する怒りというか、反抗心というか、そんなものが体中に漲っていました。今回は話があまり進みませんでしたね。次回は個展についてもっと書きたいと思いますが、どうでしょうか。

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2007年6月13日 (水)

走り出すストリートノイズ

 タイトルは大道坊主の歌いだしから始めました。さて、最近は下通りのリアルな絵を描いています。描きあがったらホームページで公開します。ここでこれを読んで下さっている皆さんに確認したいことは、私は決して成功している絵描きではないということ。良くいえば発展途上、悪くいえば勝手に絵を描いているド素人です。なので、今までやってきたことが正解とは口が裂けても言えない。しかし、これから同じような道を歩く人がいたら、無駄なロスをせずまっすぐに歩いていけるように私が経験したことをここに書いていくのも、なにかの役に立つかもしれない。ウソ。書きたいだけ。

 JAILでの個展が決まったら、宣伝活動をしようと考えました。そのころの自分は、メディアを活用しようとか大きいことを全然想像できなかった。とにかく手描きでチラシを書いて、知り合いに配るとかしか思いつかなかった。年は22歳。頭が悪いんですな。なので、バイト中に暇をみてはチラシの絵を描き、それを職場でコピーしました。プチ職務上横領。あとは友達に頼んで、知り合いとか飲み屋とかに配りまくりました。夜街に飲みに出るような人達に絵を見てもらいたいと思っていたんです。今となっては、それは日本では客層がかぶらないと悟りましたが。ここ注目です。クラブイベントとかに来る人達は9割アートとかに興味ない。ここから5年以上に渡りJAILでイベントをやった、端的な感想です。

 ここからの展開はどうなのか。また次回に。

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2007年6月10日 (日)

遊びのなかから

 現場がなぜよかったのか?それはDJが下手でも本気で何かしようとしていたことです。ラッパーズディライトをもとのレコードから本来のかけ方をしていたり、まあ、失敗してましたけど。全然人いないのに妙にラッパーがはりきってたり、熱かったですね。その他にもK-1というソウルのバーがあって、そこのDJだった方とも親しくさせていただきました。K-1はスモークがでたりして、ソウルトレインな感じが素晴らしかった。そのDJさんは現JOINTの店長さんです。

 ながながと店の解説をしてきましたが、当時の熊本の夜はこんな感じでした。そこで遊んでいる内に、絵の主題は自然と夜の住人を描写する方向になっていきました。今でもその主題は変わっていませんが、少し変化があります。ぜひホームページで確認を。

 JAILの入り口に飾っていた絵のおかげで、いろんな人と知り合いになりました。そうこうしている内に、この店で個展的なことができないかなと思うようになりました。店の構造が面白くて、一階がバーカウンターで二階がビリヤード台がおいてあって、二階奥がデッドスペースになっていました。そのデッドスペースを使えば面白いことができるはずと思いましたがなんせ金がないもので、できればただで使いたい。しかし、普通にクラブイベントということにすれば、数時間で結構なフロア使用料を払わないといけない。そこで、親しくなったスタッフに相談することにしてみました。条件は、平日含めて二週間、店の営業時間に二階のデッドスペースで展示すること。もちろんタダ、もしくは低料金で。かなり自分勝手な条件ですが、この条件でしか今の自分にはイベントは出来ない。スタッフの答えは簡単でした。「ええで。」(関西人です)意外に軽い感じで驚きましたが、「無料でええで」との答え。もともと二階は最近使っていないし、絵の展示だったらあんまり集客できないだろうから金はいらないという、なんとも男気溢れる答。感動しながら次の手を考えなければいけないと思いました。でも、今思うとこうやって要所で協力してくれる人がいたのは、本当にありがたいことです。

 イベントが走り始めました。次の手はどうするのか?次回に。

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2007年6月 9日 (土)

夜の世界へ

 文化と芸術に登録しておきながら、タイトルは夜の世界へ。簡潔に言うと自分が描く作品世界が、基本的に夜を彷彿とさせるからです。http://1st.geocities.jp/viroflayjpがギャラリーになっています。よろしくおねがいします。

 何故夜か?強く惹きつけられるのです。酒と音楽に溺れて脳髄液までアルコールに浸かっていたあのころ見た夜の世界が、たまらなく創作意欲をそそるのです。一杯いくらの安い酒屋には、今も昔も変わらない安いドラマや痛烈な話がゴロゴロしていて、一度はまるとなかなか抜け出せません。言葉にするとあの感触が逃げてしまいそうなので、ぜひホームページのギャラリーに立ち寄っていただくと、これから書いていく話の面白みが少しでも伝わるのではないかと。面白くならないかもしれませんけど。

 さて、JAILに絵を飾ったら、毎日のように店に行って絵を見る人を観察していました。幸いバイト先が近くて、仕事が終わると公園で缶ビールを飲んでオープン時間を待ちます。当時熊本にはいくつかクラブがあり、よくはしごしていました。JAILは割とノンジャンルで、その時はやっている曲がかかり、JAILのすぐ前にあったケイブは平日は結構静かで週末はイベントでいい感じでした。この二つの週末イベントがだぶると、客があふれて狭い車道は大変になりました。思い出のクラブは数あれど中でも上通りの現ビプレス裏にあった現場というクラブが忘れられません。全てがルーズかつラウド!夏なんてクーラーなし!入り口に蚊取り線香!なのにビールがなかったり!それでも曲は最高でした。私にワイルドスタイルの洗礼をほどこし立派なオールドスクーラーにしてくれたのはここの店長でした。熊本新港にダンボールを敷いてクルクルまわったりしてましたね。

 ドンドン芸術と話がかけはなれてきましたが、本題はこれからです。この日々がなければいまの自分もないわけですから。かなり遊んでいましたが、平日の夜は絵をかいていました。実に今時の日常でした。さて、まだまだ熊本の夜がふけてきますよ。それは次回に。

 

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2007年6月 4日 (月)

小さな一歩

 バイトしながら絵を描いて、どうやって発表するか考えていました。この生活が始まってしばらくは県の美術展に応募して見事におちてガッカリしたり、公募展にぼちぼち出しては落選しまくってました。気にしないようにしても、段々気持ちが落ちてきます。今そのころの絵を見ても何故落選しまくっていたのか理由はよく分かりません。何故なら、未だになんらかの賞を貰ったことはありませんから。ここ7年位は公募には出していません。他の活動に夢中になってしまって、出しそびれていたのですけど、今度また挑戦してみようかな。

 話がずれましたが、もっと身近な同世代に絵をドロップしたいと思っていました。それで、一番に思いついたのがどこかのクラブに飾ってもらおうという事でした。当時出来たばかりのJAILという熊本のクラブに入り浸っていた私は、店の入り口左側スペースが空いているのに気付き、クラブのスタッフに是非作品を飾らせてほしいとお願いしました。そのころのクラブは今より悪い感じの空気があり、ダンスフロアには喧嘩した人間は出入り禁止とでかでかと書かれていたりしました。実際アラブ人とヤバイことになったりしてましたが、ともかく自分にとっては小さな一歩を踏み出したきがしました。有難いことに快く承諾してもらいました。ここで親しくなったJAILのスタッフは、その後も快く様々な事に協力してもらい、今でも親しくさせてもらっています。現JAILの店長さんですけど。

 今回は小さな一歩の話。誰でもここから始まるんだと思います。とにかく一歩ずつ前へ。次の一歩はまた次回に。

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2007年6月 2日 (土)

スタート!

 熊本市内の下通りにあったナムコで働きはじめました。今はもうないんですけど、もう十年近く前の話です。いわゆる熊本市の一番大きな繁華街で、周りは飲み屋ばっかり。夜になるといい雰囲気になるんですよ。酒好きなものですから、夕方に仕事が終わると誘惑が多くて太刀打ちできない。でもお金はあんまりないですからどこかの店で飲み始める前に、公園で缶ビールを飲んで出来上がってから行くという、最低な飲み癖がついてしまいました。これは今でもあんまり直ってないですね、恥ずかしながら。

 昔、ガスボーイズの曲に(石丸元章氏とつるんでたギター男がいたバンド)今日もつるんで狂ってというのがありましたが、まさにあんな感じで。一人で飲むのが好きでオールドスクールなヒップホップにハマッてたので、行く店は当然それ系のクラブになりました。90年代の後半のクラブは今みたいにジャンルごとの住み分けはなくて、ファッション的にはかなり気楽に行けたので良かった。この間久しぶりに行ったらどこかの国の原住民の様な男女が、なにかの儀式のようにハウスでパラパラを踊っていて怖かった。Tシャツにジーンズとオールスターという世界基準の普通な格好で入ろうとしたら、受付の原住民から関係者の方ですか?と訊かれてしまいました(何のだ!?)。良くも悪くも排他的。

 当時はそんな感じで、そこでやっと絵の活動とこの生活を結びつけようと考え始めたのです。さああなたならどうする?金も人脈もないが絵をまとめて、同世代に見せたい!私がどう行動したかはまた次回に。

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2007年6月 1日 (金)

生きていきましょう

 今日は少し酒を飲みすぎました。ふらふらします。ところで、トラックバックの意味がよくわかりません。なにせ初心者もいいところなので。

今日はちょっと深夜になり、酔いも手伝いそうなのであまりかきませんが、これから世に飛び出していく若い絵描きたちに少しでもなにか役に立ちそううなことがあればと、このブログをやってます。ほんと、絵描きに厳しいよねこの国は!収入がないなんて、絵を描いていれば当たり前ですよ。でも勘違いしてもらってはいけないのは、その状況はどの国に行っても同じだということ。一枚の絵に、自分の幻想と妄想と理想を叩き込んでいこうじゃないですか、皆さん。(自分に戒め)

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