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2010年5月28日 (金)

石田三成

 司馬遼太郎氏の「関ヶ原」を読んでいます。

 石田三成と徳川家康の両軸構成で書かれた、説明不要の小説でしょう。

 三成に妙に現実感を感じるのは、現代人に重なる悲哀をこの小説では背負わされているからなのか。

 既成の権力の中で小権力を握った男が、時代が大きく動く中で巨大権力に挑戦するお話。

 官僚の正義対たたき上げ政治家の野心。

 どこに共感するのかと言えば、やはり野心でしょうか。山内一豊や黒田如水なんかに特に共感しますね。家康の執念にも。

 加藤清正は、この小説では猪突猛進型の典型として出てきます。時代は直接的な武力衝突ではなく、政治によって動かされ始めていることに気づかない男。

 徳川時代、悪神として扱われていた男、石田三成。

 300年間も憎まれ続けたなんて、男冥利に尽きるではありませんか。

 盟友の山城守なんか快男児として今も人気を誇っていますが、やはり憎まれ役に興味が尽きないのですね。

 関ヶ原という日本の運命を分ける舞台の主役を張れたなんて、凄いことだと思います。

 サリュ

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