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2012年11月12日 (月)

大分県別府市で開催中「混浴温泉世界」を見て思った事。

 混浴温泉世界という、国際アート展が別府市の至るところで開催されています。

 16年前に、一度「現代アート」と決別して本当にただの絵描きになり、自分の絵の事に関しては全くもってこれしかないと覚悟しました。

 絵を描いて発表して、12年位経ち、熊本のアートシーンはこれではいつまでも立ちいかないのではないかと思い、アートスイッチというNPOを立ち上げました。

 そこで、再び「現代アート」と向き合うことになりました。

 私が大学を卒業したのが1998年。日本では空前のシルクスクリーンブーム。覚えていますか?至るところでラッセンやカトラン、ティン・シャオカン、ガントナー、天野喜孝、原作をPCに取り込んで印刷でガンガン摺ってナンバリングして50万円位を落とし所に売り込む。2カ月位そういうのを売りまくる画廊にいたので、大体どういう事か分かります。現代の日本画の大家というのも、どういう商売に手を染めているのか見たから、ほんとに吐き気がします。

 それとは別の、日本でのアートシーンは完全に停滞していました。

 次の動きはなにか。大学時代は作品もろくに作らず、「現代アート」の次の時代のコンテキストを探り続けていました。

 一旦、「現代アート」からは距離を置いたのですが、次は向こうから近付いてきた感じです。もう、そんなん知らんでは済まされない所まで来てしまった。

 目を閉じて、耳をふさいでいたんですけど、そうもいきません。

 国際アート展を別府で、という素晴らしい目標のもと、今回2回目の混浴温泉世界が開催されています。

 別府は土地柄、多様性に寛容という事もあり(港町、横浜とかも同じ特性を持つ)、国際アート展という枠にピッタリの場所で、ここに目を付けた眼力は素晴らしいものがあります。その他、温泉、一度さびれかけた、空襲を受けていないなどの諸条件を掘り起こし、アーティストにレジデンスに近い感じで場の力を感じてもらい、作品を作り上げていく過程など、参考かつ勉強になる事がひしめいています。

 この様々な特性や素晴らしい点を、どう感じて生かしていくかという段になると、これがなかなか難しい。

 先ず、熊本の地域性とは全く異なる訳です。

 あと、私自身の特質(意外に、ここが…)と関係してきます。

 意見めいた事や、感想、論文、評価は、美術史に関連する方々におまかせしてしまいます。

 アーティストは、前から言っているように、作品やクリエーションで応えていくのが誠実な態度だと思います。

 ですから、次の動きに注目して頂きたいと思います。

 そこに全ての答えや問いを込めます。

 クリエーションには時間がかかります。即、何か解答めいた事を言えるわけではありませんが、行動でその答えを見て頂くしかありません。

 アーティストっていうのも、因果な生業ですね。

 決して、お勧めできない生き方ですが、踏み入れるとやめられない。

 サリュ

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