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2012年12月 7日 (金)

四神「朱雀」五美人図、制作中。

 四神獣とも呼ばれる、青龍、朱雀、白虎、玄武。

 
 この四神をモチーフにして作品を制作中です。
 これまで、クラブに集う若者、みたいな括りでわりかし分かりやすく作品世界を構築してきました。それがNPOアートスイッチを立ち上げたあたりから、少しづつ絵描きたいものが変わってきました。
 
 それはそうでしょう。実際にクラブに行って、どうしてもクラブカルチャーを実見して描く、という興味は失せました。なぜなら、もうカラオケと同じ。クラブからは何も生まれない。若者が一過性の楽しみとして通り過ぎていく、そういう文化としてこの20年で定着してしまった。
 20年前、熊本に「クラブ」ができた時の、当時の若者としてのインパクトは凄かった。
 初めて行ったクラブで、いきなりイラン人と喧嘩になったり。カルチャーとして定着していないから、本当に訳が分からない奴らが、地方都市の中で初めて「ここにいてもいいかも」と思える空間だった。
 ライブハウスは、生音だから、気合い入れて行く場所で、「DJ」が流す音楽はそれとは違ったもう少しゆるい居場所感があった。あくまで、場の雰囲気を考慮した音楽をセレクトするという所から始まったから。
 当時の事を思い出すと、書きたい事が山のようにあるけど、今日はそういう事を書きたい気分ではないのであくまで絵の事を。
 今描いている「五美人図」中、まともに顔が見えるのは二人しかいない。それで何が美人だよと自分でも思うが、そもそも美人という定義が曖昧だ。
 あくまで、外見なのかね、美人というのは。
 そうだとしたら、あまりにも価値観が煩雑過ぎてよくわからない。今さら江戸時代と現代の美人観は違うと論じても面倒くさい。
 美人、とは何ですか。
 人間は皮の内側に内蔵を湛えた、一皮剥けば鮮血を噴き出す居た堪れない、そういう生物であるしかないだけの、血、そのものであるだけなのに。
 骨格が重要なんですか?
 どんな骨の形が好きなんですか?
 逆に聞いてみたりして。
 今絵にしている五人には、各世代の表層を担ってもらっている。
 葛飾北斎の五美人図は(福岡の確かボストン美術館展で見た!早く日本に戻って欲しい!)、同時代で会う事がない階級の女性を描いた。
 当時とんでもないコンテキストだと思う。天才。
 それをベースに考えた。
 現代の「五美人図」は、どうなる?
 詳しく言うと、ジェンダー論もかなり絡んできます。
 「そんな事を考えて絵を描くなんて、かなり変ですよね」と言われたことが過去何回かありました。
 そうかな。
 次の作品は四神「青龍」五美男図です。
 美人は人なのに、美男は男なんだな。
 さりゅ
 
 

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