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2013年1月21日 (月)

モヒカンポシェットの布地買い付け、21日に帰国予定です。

 初めて行った外国がパリでした。

 30歳のとき。
 そのまま夫婦で1年弱、15区の区役所近くの屋根裏部屋に住みました。
 その間、モヒカンポシェットはデザイン、縫製、ゴブラン織りの勉強をし、私はあるアーティストから(パリ在住の女性アーティスト、フランス人)、アトリエに通いながらマティス式のデッサンを勉強しました。
 初めて行ったルーブル、オランジュリー、オルセー美術館。
 分かってもらえると思いますが、絵を描く気持ちが半月位全く失せました。
 こんなに凄い絵が、死ぬほどあるのです、世界には。
 もちろん画集では知っていた絵ばかりなのですが、実際に見ると自分が絵を描いている事が馬鹿馬鹿しくなってしまいました。
 岡本太郎が言った「俺はピカソを越えた」というセリフの絶望感を、初めて細胞レベルで理解しました。
 岡本太郎にとってというより、世界中のアーティストが死ぬ気で取り組んだのは、ピカソを越えるという事でした。それを「越えた」という胆力はやはり、並大抵ではありません。
 今も昔も私の中で、一番凄い画家はエドガー・ドガなのですが(ドガの事を知らない人に説明するときはドガ先生と呼ばせて頂いてます。あと、モンマルトルのお墓へ3度参らせて頂きました)、次はトゥールーズ・ロートレックです。
 ほとんどこの2人からしか影響を受けていないと言って過言はないのですが(フェルメールは、好きなだけで影響はほとんど受けていません)、オルセーで一番ガツンときて絵を描くのやめよっかなとまで思わされたのは、この2人ではなく実はルノワールの「ムーラン ド ラ ギャレット」でした。
 当時の富裕層の流行の風俗を描いていますが、その構図、色使い、視点の誘導、あらゆる要素が完璧過ぎて、二度と見たくないかもレベルのトラウマになりました。
 風俗を描いて、普遍性を保つ。
 それには、ここまでの技術に裏打ちされなければいけないのだと。
 ドガ先生とロートレックも同じ理由で凄いのですが、ルノワールのあの絵はいけない。私が目指す何かと完全にシンクロしていてしかも非の打ちどころがない。完璧。
 画集では何十回も見ていた絵なのに、実際に見ると打ちのめされる。
 昭和初期の芸大で、他人の才能を目の当たりにして自殺という事は割と頻繁にあった事で、レベルは違いますが同じ感覚です。それと。
 しかし、運がいい事に私は自分に才能がない事を知りぬいていたから、あの絵がどうすごいのか自分なりに分析を始めます。技術があるのなら、知ればいい事。
 そして様々な分析、自己調査を経て熊日デザイン賞で賞を頂いた三部作をやっとこ描き上げました。
 特に「週末ソウル」という絵は、ムーラン ド ラ ギャレットとオルセー美術館で出会わなかったら描けなかったでしょう。あ、作品集にありますので見てみて下さい。
 何が言いたいのかというと、自分は才能ないと思っているアーティスト目指している人がいるなら、自分が凄いと思う作品を分析、研究するところから始めた方が、色々早いんでないかと経験から思います。
 最近は、クリムトから着想を得る事が多いです。
 やばい、全然コンテンポラリーアートの話にならない。
 サリュ
 

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櫻井栄一」カテゴリの記事

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