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2013年5月 2日 (木)

企画書の書き方②

 前回に引き続きアートイベントの企画書の書き方について、自己流です。

 書いていることがとっ散らかっているのは理由があります。
 
 実際、新しい企画を立ち上げるときの頭の中が、散らかり三昧だからです。
 
 理路整然となんてしているわけありません。新しい事を興すときに、理屈で割り切れるようなことをしていたのでは、アートとしての耐久度に問題があるんじゃなかろうかと、全体を点検したほうがよさそうです。
 
 企画の一部に混沌を混ぜ込んでおきます。それはまた後から。
 
 アートは社会の中で機能するのか、アートとは何ぞやという問いには、参加アーティストの数だけ形があります。ここではその問いへの答えはとりあげません。
 
 アーティストであれば一生問い続けるはずですから。
 アートイベント、アートスイッチvol.1は、まずアーティストとお客様が触れ合うことで、その先の作品に興味を持ってもらうという通常のホワイトキューブで作品展示するのとは、逆の考え方をしました。
 
 ショッピングモールに、仮に世界で一流に入る作品を展示してもたいした興味は持ってもらえないだろうと思います。そういう、アートに触れる場所ではない、そういう風に設計されていないからです。
 
 それが熊本ローカルなアーティストならなおさらでしょう。それでも、普通のグループ展にはしたくないし、「場の圧力」でできない。場は巨大な吹き抜けで、通路の一部です。当たり前にレイアウトしたら、立ち止まってもくれない事が予想されます。
 
 ここでの材料は、
 ①作品の展示と、販売をしたい。
 ②ライブペイントとワークショップをしなければ、興味を持ってもらえない。
 
 ということです。
 次に考えるのは、ショッピングモールへの具体的なメリットの打ち出しです。これをやるとどうメリットになるのか。
 まず、「場」から答えを導き出そうとしました。吹き抜けの通路で、普段どのようなイベントが開催されているのかを調べます。
 赤ちゃんはいはい競争
 ボールプール
 TUTAYAのライブ
 季節の特設販売
 ヒーローとかゆるキャラの握手会
 地域の特産品
 ようするに、モールでよく目にするお客様に楽しんで頂く定番イベントの、ルーチンです。
 何が読み取れるか?
 主催側の視点だと、お客様への楽しみの提供です。逆視点だと、「概視感」。いつものイベントか~というマンネリは、安心感も与えます。
 日常空間に必要なのは、安心感と度を越さない楽しみに尽きます。
 この場所でアートを展開するときに、必要になる感覚が出ましたね。
 度を越さない。アートなのに度を越さないという、矛盾したマインドセットが必要になります。
 それをどこで演出するのか。ワークショップに他なりません。モールへの具体的な提案は、無料のワークショップをイベントに組み込むという案です。
 それとは別に、アートイベントという新しい価値観を創造しますよ、というイメージ面へのアピールです。
 なんだか、普通のことを延々書いています。
 普通のことを、丹念に確認していく先にしか、社会の中でアートがどう機能するか知る術を知りません。
 アートとは何の関わりもない場所へアーティストが出て行こうとするなら、現実を冷静に把握しなければうまくいきません。
 ニッチではなく、自己満足にもならないアートイベントをしたいのですから。
 次には、具体的に何をするのかを考えなければいけません。
 実際の当時の企画書を見ると、「アートが商業施設でどう機能するか」「熊本のアーティストの現状」「熊本のアートシーン過去現在未来」「商業地区と貸しギャラリーの変遷」「アートがどう社会化してきているか、ヤン・フートのドクメンタ以降」などの基礎知識を当時なりにレポートしたものがA4にぎっしり、30Pを越えてまとめられています。
 アートイベントの背骨というのは、こういう認識がきちんとあるかないかだと思うわけです。
 一度この道を通ると、他のアートイベントを見ても背骨があるかないかはすぐ分かるようになります。
 背骨とか別になくてもいいんですけどね、面白ければ。
 でも、まぁ、背骨がないアートイベントのつまらんことといったらない、というパターンが多いので、企画者はよく考えた方がいいですよ。
 次回は具体的な企画案を考えるです。
 サリュ

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