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2013年6月29日 (土)

アニメについて。

 アニメは、積極的に見ます。

 実写の映画(アニメを持ち出したから、実写とか言いますが)、より優先して見ます。
 
 理由は、まぁ、理由なんてないんですがまず好きだから。
 
 比べられないのですが、実写とアニメはどちらが自分にとって上位概念かというと、あきらかにアニメです。
 
 絵描きだから、アニメの凄さは身にしみて分かります。
 
 適当なカットが許されない。
 
 昔、北野武監督が町の何気ない風景とかを撮っておいて、本筋と関係ないところに挿入したりするというインタビューを読んだことがあります。そういうラフな映画つくりにも痺れますが、アニメにその考え方は許されない訳です。
 
 カットの全てにかなりのコストがかかります。当たり前のことですが、全編、設定と演出を完璧に貫ぬいて作画スタッフに指示するのが監督の基本的な仕事です。
 
 ちょっと想像するだけでも圧倒的な才能が必要です。
 
 実写に比べて、アニメの良作が非常に少ないのも頷けます。いい絵を描けるスタッフを確保するだけでもかなりの労力だと想像できますし。
 
 アニメを見るほうの目も厳しい。アニメファンは膨大なコンテキストを理解しているから、送り手も一瞬も気が抜けない。
 
 エヴァンゲリオンの最新作においては、1秒も隙がありません。ため息がでるほど、気を抜いていない。こんなアートが他にあるかな…と呆然としてしまいました。劇場で。
 
 で、うる星やつら2ビューティフルドリーマーを、今更ながら初見したわけです。
 
 …何だコレは…
 
 何をした…押井守…
 
 目が点というのはこのことでしょうか。
 
 30年もこれを見ずにいたとは。他の押井劇場作品はほとんど見ています。
 
 しかし、これ程自分を抑制しなくて全開の作品は他にありませんよね。
 
 凄いな…
 
 先ず、うる星やつらというコンテキストを理解しなければ、楽しみ半減ということ。
 
 遠いフレームで見れば、アニメファンを否定していること。90年代のエヴァに通じる。
 
 うる星やつらの原作ファンを絶望的に程突き離しながらも、この原作の世界観を完璧に守っていること。
 
 全てが奇跡的なバランスで成り立っています。
 
 あ~、これは歴史的に残る。
 
 残るが多分、当時はヒットしなかったろうなと、間単に予想ができてしまう程の飛ばしっぷりです。
 
 アニメに関しては、1クールものとかはよほどのものでない限り、時間がアレなんで見ることはありませんが、劇場作品はなるべく見ます。(図書館戦争はちょっとどうかと思いました)
 
 去年は、魔法少女まどかマギカは全編見てしまいましたが。エヴァ以来です。
 
 アニメーションは、恐ろしいほどの犠牲を監督に強いるのだと思います。
 
 凄い作品が年に1作品も出ない(あくまで劇場作品の話)事も、ざらにあります。熊本という地方で鑑賞できる作品に限っていますが。
 
 今回何が言いたかったかというと、アニメなんて見ないよという向きとは根本的にクリエーションの面で話が合わないということです。
 
 手塚治虫のブッダという超名作の劇場作品監督のインタビューがDVDに入っていまして、作り手自身が「アニメなんて…」という意識に溢れていて、ビックリした経験があります。映画界においてのヒエラルキー(下らない)をまざまざと見せ付けられる、負の遺産として一見の価値あり。
 
 クールジャパンとかポップカルチャーとか、イメージの刷新はさておき「アニメーション」は凄いよ!。
 
 サリュ
 

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