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2013年7月 9日 (火)

新作パステル画「美人図 白虎」 制作に入ります。

 美人図 白虎(びじんず びゃっこ) 1620mm×900mm縦、ハードパステルです。

 前作、五美人図 朱雀に続く、4部作の二作目です。四方を司る神獣をモチーフに扱っています。
 
 M100号4部作なので、個展で発表するときはそれなりに広いスペースが必要となりますね。
 
 今作は、構図をかなり冒険する予定です。白虎を思わせるような、実際には虎は画面に現れない作画になる予定です。
 
 今自分にとって必要なリアルとは何か、を問うています。
 今のところは、日本、原発、宗教、男女、そういうことの価値感の地殻変動がテーマになります。
 
 絵画にテーマなんて、現代アートとは思えない保守絵描きなのですが、テーマを作ったり脱構築したりしながら一生現代浮世絵師をやっていく覚悟なのです。
 
 この20年で、日本のこれまで常識と思われてきた軸は、大きく変動しました。経済界でもイノベーションが起こらない限り、日本の行く末は暗いことが確実になってきました。
 
 また、部分的な文化イノベーションがうまくいっても、新しい村社会ができるだけだということも学びました。いわゆる日本のポップカルチャーとそれを取り巻くヲタ文化が代表的ですが他にもあります。音楽業界もそうでしょうし、あらゆる文化が壷化して交わりにくくなっています。
 
 壷化した文化を、交わらせようという動きもかなりあります。
 
 目先の変化に惑わされっぱなしのこの20年でしたが、自分には描くべきことがある、ことだけははっきり自覚しています。
 
 一見、絵の制作とは関係ない、しかもとっ散らかったことを書いていますが、自分の中では全部繋がっていて、そういうことを考えること自体が絵を描いているのと同じ位重要です。
 
 結局全部が絵に出ます。
 
 思考と精神性の統合が作品になるのか、改めて考えてみれば。その両方の方向性と深度が、作品の精度になっています。
 
 テーマとして切り捨てる部分がほとんどなのですが、切り捨てる部分を精査したかどうかは自分で分かるので、結局自分の作品は裏切れないということになります。
 思考を含めるので、作品にかかる時間は昔に比べて膨大に増えてきつつあり、ちょっとどうかと思いますが仕方ありません。描くしかないです。
 
 この膨大な時間を食い尽くす作品たちが、売れても、売れなくても描くしかない。今のところ売れていませんが。それでも時間を使い続けてしまうのが絵描きの業なのかも知れません。
 
 業の話に辿りついてしまいました。
 
 怖いですね。
 
 サリュ

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