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2013年12月28日 (土)

年末だしミヒャエル・ハネケを勝手に語る。

 正直、ミヒャエル・ハネケの作品は基本的に誰にでも薦められる映画ではありません。

 遠山昇司監督に薦められて観た(そういう意味では、薦める方も人を選んでるよね多分)のですが、正直言葉も出ないほど凄まじいのです。
 
 ピアニストから入ったのですが、え~~~~~~?!となりながら、ラストでまたは~~~~~!となる、本当に他の何とも比べようがない映画なのです。
 
 巨匠という意味が、本当に分かる映画です。
 
 感想めいたことを言おうとすると、自分というものの暗部を白日のもとにさらけ出す覚悟が必要になるという、非常に危険な映画です。
 
 映画の構造をクリティックに批評しようとしても、無意味です。監督自体がもともと映画評論家なので、構造的に読み解くような映画にはなっていないのです、ピアニストは。
 
 説明めいたことは一切なく、そういうものだという主観で映画は進んでいきます。
 
 あえて説明はしません。是非、ご覧下さい。2時間のとんでもない体験ができます。
 
 次に観たのは白いリボン。
 
 もう、意味不明なくらい構造的な映画で、ピアニストであんだけ主観で観客を不愉快にしたのに、こんどは構造で不愉快になるという、とんでもない巨匠ぶりです。
 
 未だによく分かっていません、白いリボン。
 
 そして、もう一回みて理解しようとは思わない不愉快さの極み。
 
 さらに、愛、アムール。
 
 この愛は…
 
 夫婦の愛の間には、実の娘もは入れない。
 
 そういう事くらいしか、説明できない。
 
 見るたびにグラグラさせられるのですが、ファニーゲームだけはまだどうしても観れない。
 
 ハネケの凄さを知るたびに、気持ち的にどんどん遠のく映画です。
 
 暴力をハネケに描かせたらいかんよ~、という気持ちで一杯です。
 
 正直、一生のうちにファニーゲームを観ることになるかどうかは微妙なところです。
 
 ホラーや暴力描写の耐性は、とことんあるつもりですが、ハネケだけは別格で、精神にグイグイ押し入ってきます。
 
 どうしてああいう映画が撮れるんだろうと思います。
 
 ポカンと口をあけて、ラストまで観ている、そんな映画は他にありません。
 
 ミヒャエル・ハネケ、正月休みでDVD鑑賞など計画されている方々に、全くお勧め致しません!
 
 あれは正月から観るものじゃないです。
 
 ではいつ観るのかというと…
 
 いつ観るんだろ(笑)
 
 映画を完全に、只の娯楽だよ~関係ね~よ~と思えるとき、かな。
 
 自分の人生と、芸術を完全に切り離せる気持ちのとき。
 
 自分にはそういう気持ちのときがないから、ハネケの映画を見るときは覚悟が必要です。
 
 サリュ

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