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2014年7月29日 (火)

才能⇒地獄でなぜわるい

 この歳になると、美大に子供を通わせている親御さんから「卒業後はどうですか」と訊かれることがあります。

 少なくとも、自分は何度も文字通り心理的な「地獄」を味わってきました。
 
 職や収入は安定しないし、活動に対する評価もない。
 
 好きで始めたことが、いつの間にか十字架になります。重いものを背負いながら苦しい長い旅、出口がない旅をしている気持ちをよく知っています。
 
 学生のうちには、どうしたってまだ分からないかもしれないな。
 
 子供に地獄を味あわせたくなかったら、社会的にうまく立ち回る方法を親から教えるべきでしょう。
 
 ここでよく才能という言葉に出会います。
 
 才能か…
 
 正直、絵の技術が凄いとかは才能の内に含まれない気がするな。
 
 世間に出て、表現活動を続けていく為の唯一の才能は、「覚悟できるか」に尽きます。
 
 誰に何と言われても、収入の道が一時的に途絶えても、30歳過ぎても何の評価が出なくても、異性に相手にされなくても、表現活動をやめない「覚悟」それだけかな。必要なのは。
 
 正直、技術とかやってればついてくるでしょう。若い時に巧いからといって、それは何の助けにもならないです。
 
 むしろ長い目で見ると毒かもね、巧いと。
 
 続ける自分を、見捨てず、見下さず、驕らずやれるか。ニュートラルに表現活動をやり続ける。
 
 一時的に気持ちの浮き沈みはあっても、結局ニュートラルな精神状態で無茶や無理ができるか、という勝負になってきます。この状態を「だいぶ狂ってる」と言います。
 
 そういう心境になる為には、何度か地獄のような経験をするでしょう。
 
 周りを見ていると、大体最初の地獄(卒業して2年位、居場所がなくなるor居場所がゆるい)でふるい落とされます。下からはどんどん来るし、上には凄いのが山のようにいることにリアルに気付く。
 
 さぁ、長い地獄のスタートだ。
 
 この、何をしても結構無風な状態が大体30歳位まで続きます。えっと、小さい仲間内だけでまとまって認め合うゆるい状態をこの辺りまで維持してきた人達は大体この辺で世界観が固定されて割と幸せな感じに落ち着くんではないかな。ゴール①。このようなサークルはかなり見かけますね。
 
 で、30歳前後まで無風だったが、それは自分の世界の見方が小さいのではないか?と思うタイプ。新しい地獄の始まりだ(笑)
 
 自分のレベルを先ず、業界のトップランナーのとこまで持っていかなくてはいけない。そうでないと田舎でアートとかやってても、誰も見てくれない(知りあい除く)こう思う時点で大体頭のネジが吹っ飛んできてます。いい感じです。その先の闇を見る資格があります。
 
 でも一緒にやってきた同世代を、この辺でほとんどみなくなる。ゴール②。怖いですよね。
 
 
 この先はまだ書いてあげない(笑)
 
 結局、本当の才能とは「地獄でなぜわるい」と本気で思えるか、だけですよ。
 
 若者よ、ここは本当に地獄だぜ。
 
 それがなぜわるいんだ?
 
 自分で望んだことだろ。
 
 サリュ 
 

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櫻井栄一」カテゴリの記事

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