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2016年2月

2016年2月29日 (月)

信仰心。

 信仰心とか書くと、宗教関係の記事かと思われるかもしれませんね。

 まぁ、どうでもいいですが久しぶりに信仰心のことを書きたいです。

 神は死んだのかという映画を見て、色々、久しぶりに揺り起こされました。

 自分が大学生のときに、阪神淡路大震災の直後に、オウム真理教の事件が起こり、若いなりに色々動揺したのを覚えています。

 その時は、バブル崩壊の就職氷河期で、色々日本という国体に疑問を持つに至りました。

 このブログも長いもので、今年で10年目になりますか?多分。その間に書いた記事がやく1000記事。

 この中で、宗教と信仰にも、折に触れ書いてきました。

 今日は「神は死んだのか」という映画を見たので、触発されて書いています。

 日本における、宗教と信仰は別物だと、以前から書いてきました。

 特定宗教に信心することと、信仰心は同じ意味ではありません。

 日本における信仰心とは、初日の出を仰いだり、死者を弔ったり、もったいないと思ったり、そういうひとつの思念に包括されない、高度に抽象化された最新のアニムズムだと考えています。

 宗教は、それとはあきらかに違います。統括された思想体系があり、そういう意味では哲学と、似ている以上の相似を成している。

 あ、面倒なところに突っ込もうとしているな、自分!

 まぁ、いいですけど。

 普通の日本人なら、信仰心はありますかと言われれば、「え?うん、まぁ墓参り位はします」という答えでしょうが、それが重要。

 無神論者なら、肉親が亡くなったなら、燃えるゴミの日にゴミとして出せばいいよ。

 これ、もう何回も書いてきたからな。

 最近は、子供をゴミとして処理するような親の事件も目にするが。

 今の日本に一番足りてないのは、想像力だと思う。

 これは、アートとは関係ないかもしれませんが、他人の事情を鑑みる方向性のやつね。

 記事があっちこっちなので、やめます。

 サリュ

 

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2016年2月23日 (火)

【アートで稼ぐ】櫻井、最新版の見解。

 アートで稼ぐことのむずかしさ、これは延々と語られてきました。

 ①日本人は西欧アートの作法を知らないし、知ろうともしない。だから稼げない。

 ②アートに関わるのは、自分の主義主張。稼ぎは関係ない。

 ③地方でアートで稼ぐのは、無理なゲーム。

 ④地域とアートの関わり見えてきた、アーティスト不要論。

 ⑤いまだに美術団体所属が正統。トップは日展。

 だいたい、この枠組みで網羅していると思います。

 しかし、ここで誰も語らない、アートで稼ぐロジックが一つ抜けているよね。

 「アートを扱う側の人間は、割と稼ぐ」

 そう、アートを行使するアーティストは全然稼げないのに、アートを扱う側は、結構食えてるね。

 この構図を、もう一度、検討するべきだと思い今から検討しようかと思ったが、3時間くらい記事を書くのにかかりそうなので、要点をザッと書きます。

 アートを行うものが(特に地方では)先ず稼ぐ為に、確保しなければならない立場は、学校の先生。

 これは村上隆さんの本にも、出てきましたね。アートを扱う人としての教育者という立場。

 村上さんはこれに批判的でしたが、自分はそうは思わない。先に上げた「アートを扱う側は、割と稼ぐ」という現実の一例。

 さらには、ルイ・ヴィトンやエルメスやディオール、その他諸々が発信するアートの構図。これが最も顕著で、ファッションとしてアートを扱うことで、一時的に最高の効果を出すもの。

 しかしこの道は、アーティスト側に過酷で、時期が過ぎるとアイテムとして型落ち扱い、つまりアートを消費されてしまうというサイクルに入ります。

 この時期をどう凌ぐかが扱われたアーティストの手腕で、そういう意味では村上隆さんの振る舞いは参考になりました。

 お気づきでしょうが、この構図を、自分で作るのが日本でアーティストが稼ぐ唯一の構図だと考えます。

 自分の表現が、稼げない。でも、この表現を利用して稼ぐ構図を作ることは可能。

 ここにインディペンデントのアートディレクターが、存在する価値がある。

 この入れ子の構造に気付くのに、10年もかかってしまったよ。

 そして、こんなにあっさりここに書いてしまったよ。

 アートに関わる皆さん、これ、本当です。

 この5行に万感の念があるな~。

 明日も、6時起きで作品制作!

 サリュ

 

 

 

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2016年2月19日 (金)

【有徴あるいは無徴Vol.3】山海塾所属の石井則仁さんのダンス公演を終えて。

 昨日、山海塾所属の石井則仁さんのダンス公演を終えました。

 音楽即興、林竜馬さん。

 これは実際、熊本のオルタナティブアートスペースの歴史に残る「一戦」だったのではないかと思います。

 石井さんとは、2年前に、熊本市現代美術館で、アール・ブリュット・ジャポネ展のときにホームギャラリーでのダンス公演で一緒に企画しました。詳しくはコレ→

 このときは、熊本市現美とのコラボレーションと、5日間かけて一般の方とワークショップを行い、その方々がダンス公演を行うというものでした。

 公演の形としては、今回のものより企画としてのハードルが高いものがありました。無料公演ということもあり、公演場所も熊本市現美のホームギャラリーということで、ある面では質がある程度担保された企画でもありました。観客も50人位でした。これはNPOアートスイッチの資金面からのサポートもあり、ある意味では公的な企画でした。

 このときは、石井さんは完全にサポートに回られましたので、本来のいちダンサーとしての表現は未知数のままでした。

 2年を経て、いよいよ、抜き身のダンス企画です。

 しかも即興のガチ企画。

 無料ではなく、お金を頂く、本当の意味で色々試されるもの。しかも、熊本でのコンテンポラリーダンスのアウェー感が半端ありません。

 先ず、公演できる場所を探すも、集客が未知数なのでキャパが分からない。

 どの規模ならペイするかという、インディペンデントならではの探りから入りました。

 結局、自分が運営する場所で試験的にやるのがベストと思い、公演場所はモヒカンポシェットに決めました。ペイラインは20人。

 50分のダンスのインプロビゼーションで、2,000円20人は、熊本では意味不明とすら言えるハードルの高さですよ。終わったから言えるが。

 蓋を開けたら、20人定員、行きました!これは予定調和でもなんでもなく、知り合いは5人程度で、あとは何かでフックして着て頂いた方。本当に素晴らしいです。

 いつも思うのは、ペイラインのお金を頂かないと、本質が見えないということです。

 それはいいとして、今回の公演は内容が異様に素晴らしかった!

 何でこれを見にこないかな?!

 という位でした。

 石井さんとしても、恐らく初めての熊本での公演で、どうにかお客様にフックしたい。でも、目の前の音楽家、林さんにも負けられないという、インプロ独特の状況が、異様な緊張感を生むことになりました。

 最初の見所は、始まってすぐ訪れました。

 前日石井さんから、「先ず殺しに行く」

 という話を聞いていて。

 その意味は、よく分かりました。以前同じような企画を東京で見たことがありました。そのときは、音楽家と石井さんが、お互いに殺しにきていて、最後まで殺伐として終わったからです。

 この企画は、お互いの人生観までぶつけるやつなんです。うまくかみ合えば。

 でも、石井さん曰く中々そうもならないらしい。自分のペースを延々守るミュージシャンがほとんどで、インプロが偽装なことが多い。

 今回は、林さんの対応が面白かったです。

 林さんはどうやら空手をやっている人らしく、個対個のやりかたを心得ていたように見えます。そのへんが、その辺のヘナチョコの音楽家と違う側面でしょうか。

 開始3分位で、石井さんが早速林さんを殺しにかかりました。

 そのときの林さんの表情は、ゴールデングローブ賞の主演男優賞位素晴らしかったね。そういう賞があるか知らんが。

 「ヤル気だな、俺と」

 そういうライブってないでしょう、恐らく。

 よく分からないですが、用意していた楽器諸々を整理し始める様子。

 若干どころではなく、表情が厳しい。

 来た!

 潰しあい!

 と思いきや、何か今から生まれるかもしれないことを探りあうような時間が訪れます。不思議な平穏。

 これは、後から思うに林さんの人柄に、石井さんが感応したのかもしれない。

 東京公演での譲らない殺し合いを見ているから、なおさらそう思います。

 殺しの来られた林さんの対応が、必死で「お互いに生きる」道はないかという、音の探り。

 こういう瞬間がたまらないよねー!!

 その探りに全身で答える石井さん。さらに高次元の音を要求する。

 ここまでかみ合う二人とは思わなかったら、どこまで突き抜けるのか!

 と思いながら見た公演。

 これ、見逃した人は、損したね!本当に!としか言いようがありません。

 やっぱり、お金を通すと、どんなに仲が良くても知り合いでも、来てくれません。

 今回は本当にフィーを払って来て頂きました。

 素晴らしい体験ができたと自負しております。

 次回の企画は未知数です。

 サリュ

 

 

 

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