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2016年7月16日 (土)

フランスで再びテロ。

 ニースで、惨憺たる事件が起こり、再びフランスは戒厳令下に戻りました。

 フランスに限らず、中東を中心に、様々な攻撃が一般の民衆に向けて行われています。

 今回のフランスの件を受けて、テロには屈しない、テロリストへの空爆を、という風潮が明らかに強化されて行きます。

 去年のパリ同時多発テロのときに起きた、報復をやめろデモが今回も起きるでしょうか。それとも、憎しみが溢れかえるか。

 今回の事件の在りようを見ると、もはや特別な用意も何もいらない、爆弾とかの準備とか。銃とダンプでOKという、強烈な簡易さを世界にみせつけましたね。

 日本でも、オウム真理教の地下鉄サリンテロがありましたが、サリンという特殊な劇薬を精製するというある意味煩瑣な手順を踏んでの行為でした。テロという行為にまだ、文学的な美学を最低限感じるような。梶井基次郎の檸檬の残滓はあるな。実際に事を起こす、という美学と想像力の無さはありますが。

 最近は、一般の民衆に対する銃の乱射や、ダンプの突撃という、戦後の日本ヤクザの出入りのような手口にシフトしてきました。

 憎しみを煽る手口は、一般化し過ぎている。でも身内を殺されると誰でも憎悪を抱いてしまう。

 憎しみの連鎖を、どこで止められるのか。宗教か、政治か、哲学か、芸術家か、一体何か。

 論議を尽くさなくていけないと思う。テロで生まれる憎しみと報復の情を、人間が生み出した文化的なあらゆるシステムで語ることが必要。

 これは、文化的な文脈でやるのが、一番抵抗がないのかもしれない。

 毎年2回は訪れるフランスで、1年間は住んだことがある場所で。新しい憎しみの連鎖が始まろうとしています。

 日本人同士でさえ、なかなか分かりあうのは難しいのに、人種・宗教・国が違うなかで対話は可能なんだろうか。

 絶望的だけど、そこにしか希望は見出せません。

 自分に何かできるわけではないけど、今後も一生関わって行く国だから、歴史も踏まえてきちんと考えて行きたい。

 サリュ

 

 

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