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2016年9月 7日 (水)

過適応は、適応の敵。

 今、大日本帝国陸海軍の、失敗の本質という本を読んでいまして。

 大分後半の、全体の分析に面白い論がありました。

 過適応は適応の敵。

 どういことか。

 あまりに環境に適応してしまうと、環境の変化についていけず、逆に適応できない。

 ということ。

 日本海軍の場合、秋山真之がバルチック艦隊を撃滅したことから抜け切れず、艦隊VS艦隊の決戦論に過適応した結果、アメリカの新機軸の戦略に徹底的にやられたという結果。

 陸軍の成功体験は、日露戦争の二○三高地奪還が、白兵戦主体だったことから、陸戦の機械化が全く進まなかったこと。沖縄戦においてまで、白兵戦の精神論が主体。戦力の機械化を推し進めたアメリカとは、真逆の発想。

 過去の成功体験にしがみつくことの危うさ。それと、自分たちで決めた環境に異常なまでに特化した戦略・戦術を主体に戦況を推し進めていく状況分析の無さ。

 情報と兵站の軽視。

 新しく学ぶことと、状況を常に読み解き、新しい理論と戦術を生みだしていくこと。

 一番重要なのは、古くなった理論を捨てること。

 ここ、一番弱いよな。今でも日本人は。

 状況が変われば、潮目も変わる。

 ここで重要なのは、変わった潮目に対する自分なりの理論を構築し、現実世界に対してアプローチしながら方向修正していくこと。

 こういったことを、システムとしてまとめる能力が、今の日本も極めて低いのでは。

 重要な事項が、政治家や官僚の人間関係で、決められてはいないか。

 面目がだの、立場だの、慮るだの、そういう「空気」で、流れていないか?大事な決定が。

 ここから、アートの話に接ぎ穂しようと思ったのだが、ドメスティックなアート関連はほとんど「空気」に過適応した若手から、世に出て行っているようだから、説明するまでもないかも。

 アート業界を立回ることがうまい作家が、早い段階で評価を得やすいようです。

 それって、過適応だと思うので、注意が必要かもしれない。

 常に、ふり幅を持って動いた方がいいと思う。

 いらん世話だが。

 サリュ

 

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