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2017年7月

2017年7月 7日 (金)

パリで想ったこと。

 今回のパリへの旅は、これまでにない、いくつもの想いが自分の中で行き交いました。
 
 不思議なことに、30歳のとき、初めてパリに住むときに、初めて自分たちが住む15区のアパルトマンの前で、不安な思いで不動産屋を待っていた気持ちを、思い出しました。
 
 街に対する期待と不安。パリの人々は、どういう人たちなんだろう。
 
 その後1年近く住んで、色々な目に遭い、ここは相当タフじゃないと生き残れない街だと気付きました。
 
 ちゃんと、自分たちの力で経済的にも独立して、生きていく。
 
 アートやモードを目指したのだから、自立して。
 
 それは、日本でも難しいことです。一握りの人しか、自分がやりたいことで独立して生きてはいけない。
 
 日本の起業家の、失敗する確率は相当に高い。
 
 ましてやパリで。
 
 そう思いながら、先日パリの1区サントノーレ通りから曲がって20m位の、店舗物件を見上げたとき。
 
 やけに強烈に、あの15区のアパルトマンを思い出しました。
 
 郷愁というのではなかった。
 
 期待と不安という、若者特有の甘い感情が突然蘇ってきた。
 
 モードやアートを事業計画に落とし込み、事業として立ちいかせることを念頭に、ここ数年は集中してきました。
 
 そこには情熱はある気はしますが、どちらかというと、猛烈に仕事やる!!みたいなモーレツ感みたいなもので。
 
 それも楽しいのですが、今回のパリで感じたのは、異境で新たに自分達の道を切り開けるのか?という、未知への扉の前に立っている、RPGのスタートボタンを押した瞬間の切ない感じ。
 
 それが、リセットボタンも、ポーズも、生き返りもしない、行ってこいのリアルな実感。
 
 100万円で買ったRPGの仕様がそんなんだったら、買います?普通?
 
 そこまで極端ではないですが、非常に実感としては近い。
 
 違いは、こちらのレベルが既にレベル1ではないということ。日本での実戦も経験積みで、そう簡単に倒される心配はしていません。
 
 しかし、全く新たな環境に身を置こうというときの気持ちは、新鮮でした。
 
 初めてのパリからはや12年。
 
 街も変わったけど、自分も変わった。
 
 今回の物件視察で実感したのは、パリで実際に展開するためのリサーチ不足でした。
 
 もはや、勢いだけの若者ではないので、暫く時間をかけてパリのモード界への進出とリサーチを掛けつつ、地固めをします。
 
 ジェトロとの面談の内容も、そのような方向性で行いました。
 
 先ずは、一歩パリへ実際のビジネスとして展示会、ショーケース、という形でアプローチの準備をします。
 
 初戦は来年の春夏のパリ、プレタポルテの時期。
 
 具体的な目標も掲げたので、そこに向かって邁進いたします。
 
 その前に、今年の秋冬のミュージカルパンクという、未体験ゾーンの難題が待ち受けておりますが、どうにかなるんじゃない?(軽く思っとかないと、大変ですよ!)
  ドクメンタ14の話とかもありますが、後日。
 
 サリュ

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