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2019年5月

2019年5月 2日 (木)

熊本市現代美術館 大竹伸朗 ビル景展の凄まじさ。熊本のみの展示という、熊本県民にとっての奇跡。

 今日は、1日ということで、熊本市大江の映画館グランパレッタに、アベンジャーズを観に行きました。

 感想は、やっぱりマーベルの底力は凄い!というもの。

 暫くマーベルはお休みで。。。

 という状態で、熊本市現代美術館が、天皇陛下御即位ということで無料観覧という素敵な時間を、過ごして参りました。大竹伸朗氏、ビル景展。

 思えば、村上隆氏のバブルラップ展も天皇関連で無料観覧致しました。

 なので、両方観覧無料という贅沢かつ、フラットな視線で眺めることができました。

 今勢いで書いていますが、この村上隆氏から大竹伸朗氏、という展示の流れは、今の日本の現代アートを俯瞰する意味でこれ以上ない位、重要です。

 この二人が依っている現代アートの文脈が、まるで反対とまでは行きませんが、こうも違うものを半年以内に並べて来る熊本市現代美術館の今の先鋭さに驚きますよ、本当に。

 えっと、アベンジャーズも良かったんですが吹き飛びましたねー、大竹伸朗氏、ビル景展のせいで!アベンジャーズもすっと観てきていたので、何か書こうと思いながらも。

 大竹伸朗氏恐るべし。

 久しぶりに「絵」の持つ力から、さらにはオブジェクトの持つ力まで。

 流れるように、展示してあります。

 入口は静かな立ち上がりというか、ビルの絵画の始まり。と言っても、油絵に関しては最初からマチエール(絵肌)の扱いの巧みさが凄い。

 マチエール(絵肌)というのは、簡単に言うと、絵の表面に色々している(何か貼ったり、絵具を厚く塗ったり)のこと。

 凸凹具合を楽しんでー

 の部分が、大竹伸朗氏のは玄人受けするに、充分以上のテクニックが在ります。

 で、ここから重要なんですが、玄人(現代アート超観てるよー)の批評テクニック部分から、大きく逸脱する生命力とイノセント(純粋さ)が、半端なく画面から放射されているのですね。

 大竹伸朗氏の作品をまとめて観るのは初めてなんですが、オランダのアムステルダムの、ゴッホ美術館でまとめてゴッホを観たときクラスの衝撃があります。

 去年末、パリのフォンダンシオン・ルイ・ヴィトン美術館でバスキアとエゴンシーレをまとめて観る機会がありましたが、それ以上です。

 この意見は、当然全くの個人的な意見なのですが、グランパレで観たビル・ビオラより、パレドトーキョーで色々開催されている処々の展示会なんかより、よほど凄いですよ。

 自分も、いち表現者なので、絶対に太鼓持ちといいいますかそういう事は書きたくないし、書きません。

 だが、この熊本市現代美術館の大竹伸朗氏の、ビル景展は、少なくとも熊本在住でアート好きなら観ておいた方がいいです。去年のドイツのドクメンタにもこのレベルの展示はありませんでした。

 本当に、快挙。この展示。

 さて、展示内容は過去からさかのぼるようです。

 個人的に一番気になったのは、大きい絵画。染料が使われているもの。

 布に対するメディア(色を乗せる媒体)への興味が広がってきたんだろうなー、という時期の作品で。詳しくは知りません。

ビルと道路の夜景の絵でしたか(いつも作品名はあんまり覚えません、印象を大事にしたいから説明タイトルはほとんど読みません2番目の大きい絵)、染料と油絵具やオイルパステルとかで、マチエール(絵肌)に深淵の奥行が一瞬見えそうで、それが現代のビル景だからなおさら何か掴めそうなんですが、結局掴みきれない。

 その寸前の作品が、平面に油かアクリルだったかで、染料にたどり着く前の逡巡が伝わってきて、興味深い。染料にたどり着くまでの、テクニカルな時間なのかな。

 ビル景の本質は、ビル景を突き詰めるのではなく、常に新しい予兆を感じる隙間を、大竹伸朗氏自身に与えていくような広がりを感じました。

 特に出口付近に置いてあるオブジェクトは、ノックアウトされますよね。

 ビル景A

 あれは本当にヤバイ。

 ずっと絵画的表現が続いて、最後にこのオブジェクトかよ!!!!

 鉄に和紙で、この世界観か!!

 その前に、古い箱の中に白い絵具の塊が詰められているやつです。あれこそ、きっと真骨頂なんだろうな。箱をばらして白い油絵具を一旦塗りこめて、組み立て直して中身をリデザインしてありました。

 それが、無造作に見えるんですよ。

 というか、全体の作品がそういうふうな(無造作風な)創りになっていて、実際は気が遠くような制作方法なんですけど、身近にいてくれるような感じもあります。

 出口近くのオブジェクト作品数点で、大竹伸朗氏の底知れなさがさらに浮き彫りになります。

 さて、前段で村上隆氏の展示会のあとに、大竹伸朗氏の展示。

 二大日本の現代アートの現役対決ですよね。

 こんな対決が、熊本で観られる日がくるとは、思っていませんでした。

 これはどういう対決かというと、才能がない人が超絶努力してたどり着いた地平(村上隆氏、めっちゃ尊敬してます)VS才能がある人(大竹伸朗氏)が超絶制作してる、現代アート対決が、熊本で観れたということ。

 コンフリクト(議論)が起こるとすれば、熊本市現代美術館のここの姿勢ですよね。

 こう言っては何ですが、村上隆氏がコレクションして現代アートの文脈でパッキングした、それこそ現代アートでございますの展示会と。

 今回の大竹伸朗氏、ビル景展。

 個人的には、ビル景は、本当に凄いから、観て下さいと心から言えます!

 バブルラップ展は、正直言えませんでした。

 なぜバブルラップ展に置いて言えなかったかも、語らなくてはいけませんけどね。

 現代アートの美術感想は骨が折れますね。

 今日はアベンジャーズもあったし語り終えます。

 アベンジャーズの次は、ゴジラ・キングオブ・モンスターズですよ。

 サリュ

 

 

 

 

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